日本の経営者の平均年齢は60歳を超えています。そしてその9割の企業が事業承継を「経営課題」として認識しています。しかしながら、その6割は「事業承継を計画的に進めていない」という現実があります。
その理由の第1位は「まだ譲る予定がない 46.8%」です。
60歳を超えても譲る予定はないのです・・・
その一方、事業承継で苦労したこと(していること)の第1位は「後継者育成 61.9%」です。
後継者が1年や2年で育たないことは世の賢明な経営者たちはわかっているはず・・・
(株式会社帝国データバンク 「事業承継に関する企業の意識調査」2013より)
つまり、事業承継が旬のテーマとなっていて事業承継への取り組みは大事だとほとんどの会社が認識しているにもかかわらず、社長が高齢になってもまだ会社経営を譲る予定がなく、後継者育成にも苦労するなどなかなか事業承継の取り組みが進まないということです。
これはなぜでしょうか?
理由は単純に経営者も後継者も「何をしたらいいかわからない」からです。優れたベテラン経営者でも「事業承継」は初めてのケースがほとんどです。ましてや後継者は不安だらけです。
ところがこのようなことを専門家に相談すると今一つスッキリしないという経営者や後継者の声をよく聞きます。
・自分の本当の悩みに応えてもらえない。
・親身になってもらえない。
・専門的な方法論は教えてくれるが、大きな方向性についてのアドバイスがない。
・譲る側の視点ばかりで、受け取る側の後継者の視点が抜けている。
・事業承継と経営の可能性を広げてくれない。
・事業承継の話をしたら暗くなる・・・
事業承継というのは単なる「社長交代」ではありません。
全体像を見てみると大きく5つのフェーズに分かれます。
1.後継者選択
受け身である後継者が自らのキャリアを振り返り継ぐ意思があるのか確認する
2.後継者確定
数ある選択肢の中から一つに絞り込み、後継者が徹底した現状把握の末に覚悟が決まっていく
3.社長交代
代表権の受け渡し、株式移転は既に終わっている状況、相続対策もほぼ終わっている
4.後継者経営
理念の見直し、従業員の掌握、事業計画の見直し、経営組織づくり
5.次世代経営
結果を残し、真の経営者となり新たな価値を創造する
上記の通り、事業承継において経営者の関わる部分が非常に少ないのがお分かりでしょうか。
事業を承継して軌道に乗せ、世の中に新しい価値を生みだすのは「後継者=次の経営者」です。
一番危険なパターンは
「経営が立ち行かなくなって、とりあえず事業承継して、後継者に丸投げ」
という形です。
このような懸念が少しでもあるようなら、まず当社にご相談ください。
数あるソリューションの中から最適なものをご提案させていただきます。